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対、杉谷 満戦
1987年1月12日 KO負け3R

日本フェザー級王座決定戦

ボクシングファンなら誰でも「この2人がもし、
戦ったらどっちが勝つだろう?」とか、
「強い者同士の真剣勝負を見たい!」
と言う願望があるでしょう。
では、その「強い」選手がどちらも自分の
好きな選手だったら?
「勿論、歓迎!」と言う人もいるでしょう。
事実、私なんか、「ハグラーvsハーンズ」など、
わくわくしながらTVにかじりついて見たものでした。

杉谷選手は自分にとってお気に入りの選手の一人でした。

しかし、「好き度指数」を上回る飯泉の
応援をする自分にとって、今回の「憎き敵」杉谷は、
危険極まりない相手であったので、
飯泉の勝利を願う私は、試合数日前ともなる
とメシも食えないくらい不安感に悩まされました。
この年のチャンピオンカーニバルは
、この飯泉をはじめ、
「高橋直人」「畑中清詞」などの将来を期待される
若手選手が相次いでタイトルに挑戦した。
ちなみにこの3人、脅威の「十代トリオ」
などと呼ばれた・・・
このタイトルマッチは「十代トリオ」の
先発を飯泉が務めることとなった。
試合前、飯泉は
「僕はタフ、杉谷さんのパンチで僕は倒れません」
と語った・・・・
確かに飯泉は打たれ強い方の部類に入るだろう、
しかし、
「杉谷の全体重を乗せて打つ、あの右ストレートを
まともにアゴにでも食らったら、
いくら飯泉でも立ってはいられまい。」と思ってた・・・
「杉谷のパンチを甘く見てるのだろうか?」
それとも「自分の打たれ強さに絶対の
自信を持っているのだろうか?」・・・
どちらにせよ、
そこに隙が出来る事を危惧していた。
杉谷のチンに得意の左ストレート
はたして、私の不安は見事、的中してしまった・・・・
1Rは杉谷、2Rは飯泉がラウンドを支配し、迎えた3R、
杉谷の放った「これ以上無い」タイミングと
ウェートの乗った右がまともに飯泉のアゴを直撃した・・・
まともにガードも上げられない飯泉に、
杉谷の容赦ない追撃が始まる。
人間サンドバック状態になったところでレフリーが
試合を中断、カウントを開始する。
右の直撃を受け、ガードも上げられず
猛攻にさらされる
カウント中、おそらく意識の無い状態で、
本能だけでとったファイティングポーズに
レフリーは試合再開を命じる、
また、「惨劇」が開始され、飯泉は始めてマットに
はいつくばる事でこの惨劇から開放された。
顔面からダイブする飯泉
初めての体験(ダウン)は
これ以上なく厳しいものだった・・
期待の好カードはこれ以上無い
勝者と敗者のコントラストを描きだした。
勝利者インタビューを受ける杉谷の傍らで、
起き上がる事の出来ない飯泉は担架に乗って
リングから降りる事になった。
「飯泉健二」に勝って、数ヶ月ぶりに自分の
腰に帰ってきたチャンピオンベルトを杉谷は数ヶ月後、
格下の相手に負け、あっさりと手放してしまう・・・
「真冬の杉谷」はとてつもなく強かった・・・・

全写真撮影=中島 利昭

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